前回に引き続きの趣味・よさこいの話。
今回は、本場高知のよさこい祭りの魅力にハマって、社会人になってからも踊りまくってるという話。
本場高知のよさこい祭りの魅力
大学のサークルで踊る傍ら、私は大学時代から社会人チームにも参加していた。
参加するきっかけになったのは、本場高知の「よさこい祭り」!
高知のよさこい祭りには、私のサークルは参加していなかったため、それに参加するためのチームにも入ったと言う感じ。
サークルの先輩がそのチームを立ち上げるメンバーの一人となっており、先輩に誘われてそちらでも踊ることにした。
それが大学2年生の時。
そのチームは、私が今所属しているチームとは別の所だけど、本場高知のよさこい祭りの楽しさを教えてくれたチームだ。
さて、よさこいという踊りがどんなものかというと、お祭りごとに多少ルールは違うけれど、高知のよさこい祭りのルールは3つ。
1.鳴子を持って踊る。
2.前進して踊る。
3.曲の中に「よさこい鳴子おどり」のメロディを入れる。
以上。
これだけ。
あとは、自由なのである!!
1の鳴子とは、木でできたしゃもじみたいなのの両面(又は片面)にバチがついているもの。
踊り子の大半がこれを持って踊ることが条件。
一部、提灯や旗、和傘といった小道具を持って踊る人もいるけど。
条件が少なくて自由な踊りであることから、いろんな踊りのチームがある。
ジャズダンスの要素を取り入れたチーム、サンバみたいなチーム、花魁みたいなチーム、ミュージカル調、激しいの、ゆるいの、子どもがひたすら可愛いチーム、粋なおじさんがいっぱいいるチーム・・・
いろんなチームの踊り子が衣装に身を包み、真夏の高知の街中を、爆音の音楽を出すトラックの後ろを進みながら踊る。
これが、「よさこい祭り」である。
大学2年生で初めて高知よさこい祭りへ行った時、私はこの祭りの虜になった。
真夏の8月、お盆の手前、高知は本当に暑い。
高知市内のあちこちにある競演場・演舞場と呼ばれる会場をバスで周り、バスから降りて2〜8曲分くらい踊る(何曲分かは会場の長さによって変わる)。
汗だくになって踊り終えると、給水所でお茶や梅干しをもらい、またバスに乗る。
バスはキンキンに冷房が効いていて、そこで束の間の休憩、次の会場に着いたらまたバスを降りる。
疲れて固形物が食べられなくなったら、ゼリー飲料を飲み、塩分を補うために塩を舐める。
これを、大人も子どももやる。
真っ昼間から夜の9時くらいまでやる。
それを2〜3日連続でやる。
これだけ書いたら「それ、楽しいん?」と思う人もいるだろうけど、私はこれがビックリするくらい楽しかった!!
商店街で見てくれているお客さんは、みんなうちわ片手にどんなチームも応援してくれる。
高知の有名チームも、大阪から来た初出場のチームも、ニコニコ笑ってうちわで仰いでくれる。
うちわで仰いでもらったら、そんなに涼しくはならないけど、嬉しい。
ビールをくれたりお菓子をくれたり、手作りのメダルをかけてくれる人もいる。
踊ってる最中でも、普通に話しかけて来る人もいる。
爆音の中で、その時だけ自分が有名人になったかのような気分にもなる。
夜は眩しすぎるライトで前が見えないくらいの光を浴びながら踊る。
初参加の年は2日間踊って、帰る頃には疲れてヘトヘトになった。
でも、まだまだ踊りたいと思った。
行って踊った人にしかわからない達成感を味わってしまった。
その年から、コロナでよさこい祭りが史上初の中止になるまでの9年間、チームは変わりながらも結局毎年高知のよさこい祭りに参加した。
他のお祭りでは味わえない魅力がたっぷりの、本場高知のよさこい祭り。
大学を卒業してからのよさこい人生
大学でよさこいに出会い、本場のお祭りの楽しさも知り、私は社会人になった。
社会人になって1年目は、転職前で高知よさこい祭り以外のお祭りには出られなかったけど、それでも高知よさこいにはしっかり参加した。
社会人2年目で転職してからは、今の社会人チームに入った。
関西のお祭りにも出ているし高知にも出ている、人数が多くて活発という印象だったチームに、ある日連絡をとって見学に行った。
そして見学に行ったその日に入会。
このチームに入ってからが、私の「第二の青春」の始まりだった。
社会人になってからの趣味として、よさこいを選んでよかったと思う点はいくつもある。
・社会人になってからも、友達が増え続ける。
よさこいチームはどんどん新しい人が入ってくるので、毎年知り合いが増える。
大人になってから親友と呼べる友達もできた。
一緒に旅行に行ったり、宅飲みをしたり、カラオケでオールしたり飲みに行ったり。
いろんな遊びができてとても楽しい。
・あらゆる年代、職業の人と仲良くなれる。
学生、保育士、看護師、医者、社長、漫画家、教師、主婦、、、私のような会社員もたくさんいる。
・発表の場がある
練習をしっかりして、ちゃんと発表する場があるのがとても楽しい!
同じ目標を持って仲間と練習することで高まる青春感!
・運動ができる
健康診断のチェック項目に、「日常的に30分以上の汗をかく程度の運動をする」みたいな項目があるけど、余裕でクリア。
週6で3時間以上踊り、汗だくです。
練習は、基本が平日の夜に週2回だったけど、お祭り前は土日も練習になったりする。
お祭りシーズンは基本土日はお祭り。
平日2回の練習の他に、インストラクターの練習(私は入会して数年でインストラクターもした)、提灯や傘担当の練習(私は提灯や傘もやった)、練習にあまり来れない人のための補講練習(インストラクターは教える側で参加)などの予定が入る。
こうして、私は結局週5〜6ペースで踊っていた。
毎日会社に練習着を持って行き、上司に「今日も練習?頑張るねー!」などと言われていた。
もはや部活だったので、「第二の青春」。
2020年、コロナ禍によりよさこいのお祭りは全て中止、練習もなくなり急にやることがなくなった時には、軽いコロナ鬱になった。
すぐに鬱は抜け出して元気になり、婚活して結婚して、現在は妊娠中。
コロナ前のようなスケジュールでよさこいをすることは、もう多分ない。
でも、一度知ってしまったこの楽しさは、一生手放すまいと思っている。
私のチームには、65歳くらいになってもバリバリ踊る人もいて、いいなと思う。
インストラクターの役目は、私より若い子がどんどん育って今はしっかり教えてくれているから、私はインストラクターを抜けた。
真面目に自分の踊りをしっかり仕上げたら、チームでは楽しく踊らせてもらえるので、これからはそのポジションで続けていこうと思う。
今は、チーム内の妊婦仲間の親友と体調がいい時にみんなの踊りを見に行ったりして楽しむこととしよう。
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