破水して、入院して、陣痛促進剤を投与して、やっと陣痛スタート!
夜な夜な一人でいきみ逃しをして夜を超えたところまでが、『出産記録②』の内容。
そしていよいよ出産となる、入院3日目のお話!!
今回が、出産記録の最終回です。
3日目も朝から促進剤!!
9/28(水)入院3日目
朝(この辺からはもう何時に何が起こったか明確には覚えていない)
内診してから、今日も促進剤ですと言われる。
今日の夕方に生まれる目処がたたなければ、16時ごろから帝王切開で出しますのでと告げられる。
そんな時間までかかるなんて無理、と思う。
朝ごはんも、もちろんなにも食べられない。
そのあとはひたすら、耐え続ける。
トイレに行くのも苦しい。汗まみれで泣きながらいきみ逃し。ずっとお尻。お尻にくる痛さ。
全身に力が入る。
いろいろ限界なのに、どんどん増やされる陣痛促進剤。
これ以上痛くなる薬が入れられるなんて、と気が遠くなる。
座った方が楽だけど、座ると赤ちゃんの心音が落ちるから寝転んでと言われる。
寝転ぶと、足に力が入り過ぎて、特に右足が痺れてきた。
右足の感覚がもうない。それがたぶん昼くらい。
昼ごはんもなにも食べず。
いきみ逃しが限界に・・・
「くるくる!お尻ー!」と叫ぶと、助産師さんか助産学生さんがお尻をテニスボールで押してくれるシステム。
でも、もういきみを逃しきれず、「ウッウッ!ウエッ!」って感じで力が入ってしまう。
もう無理!って何回も訴えたけど、「大丈夫!出来てますよ!」と言われる。
「出来てませんー!!無理です!足がちぎれる!」と言い続けた。
14時頃に内診したら、子宮口8センチと言われた。
泣きながら陣痛室に戻り、再びお尻に来る陣痛に耐える。
いきみ逃しを苦し紛れに繰り返して、15時すぎの内診のとき。
子宮口は全開大!だけど、赤ちゃんの頭はまだ少し上にある。「進んでるよ!今日中には生まれるよ!」と言われた。
今日中って何!?
私はもう1時間だって耐えられない!!
子宮口全開大になったら、分娩台に上がっていきめると思っていた私は脳内パニック!!
「でももう無理ですー!」と言って泣き喚いたら、
「じゃあ、今からもう分娩室に行こう!そこでならもうちょっと頑張れるやろ?」
と言われた。
陣痛室には戻らず、内診室から直接分娩室へいく。
分娩室で最後の一踏ん張り!
「分娩台に上がってからも、やることは今までと同じよー」と言われて、何度かいきみ逃しをする。
分娩台上で再度内診をしてもらうと、どうやらもういけそう、となって、どんどん分娩の準備が進められた。
夫が、帝王切開になったかどうかを心配して、面会出来ないのに病院まで来ていた。
私が、帝王切開になった場合は家族に病院まで来てもらうことになると連絡して以来、一切連絡できていなかったからだ。
ちょうど分娩台に上がったところで、助産師さんが、
「旦那さんそこまできてるから、会われへんけど電話してあげて!」
と言ってスマホを渡してきた。
命からがら、陣痛の合間に夫に電話をかける。
「もしもし?もう分娩台、、あとちょっとやで、ごめんね連絡してなくて、会えないけど来てくれたんやんな、、
あーくるくる!!お尻ー!フーッ!ウエッ!・・・・
じゃあ、、産まれるから切るわ!!」
合計1分半ほどの会話で電話を切って、
その後はいよいよ分娩!!
やっといきめる!!!
痛さが吹っ飛んで喜びしかない。
いきみ方を教えてもらい、次の陣痛からいきむよ!と言われる。
そして、陣痛がきた!!
お尻に来るけど、その力をそのままいきみに変える!!
全然痛くない。
もっと痛いと思ってたけど、分娩台に上がってからは、本当に全然痛いと思わなかった。
もう頭見えてるよ!と言われ、
ちょっと裂けそうだから、会陰を切るよ!と言われる。
「どうぞ!お願いします!」と答える。
麻酔をして、陣痛時に会陰切開。
これもほぼ痛くない。
ひたすら違和感のみで、痛さは感じない。
もうすぐ会える喜びで、辛さも消える。
そして!出てきたー!!
16:38、3475g、元気な男の子誕生!!
臍の緒を首に3周巻きつけて出てきた。
でもすぐに元気に泣いてくれた。
髪の毛がフサフサで夫にそっくり!!
可愛すぎて嬉しすぎて号泣。
臍の緒を巻き付けていたせいで、降りてくるのに時間がかかったのであろうということ。
長時間陣痛、本当に辛かった。
でも、無事に元気に出てきてくれた。
本当に幸せ。
出産後の処置
その後は、胎盤を出してもらい、切った股を縫われ、汗を拭いて着替えさせてくれた。
お腹は後陣痛で痛いけど、さっきまでの陣痛とは全く別物。
幸せな気持ちが勝っていて、そこまで気にならない。
産み終わって1時間くらいは分娩台にいたけど、幸せで放心状態だったので、体感時間は10分くらい。
そのあと、病室に移動すると言われ、車椅子に乗る。
病室ではトイレに行き、ヨボヨボと車椅子から立ち上がって無事にトイレも済ませた。
無事に産まれて、もう陣痛から解放されて、お腹が軽くなってスッキリしていて、
その喜びはとても大きかった。
後陣痛が痛くて、股も痛くて、自分が汗臭くて、足は痺れているけど、それら全てが本当に気にならないくらい喜びが大きい。
かと言って、陣痛の苦しさを忘れられるかと言うと、そんなことはない。
それはそれ。
この苦しかった出産体験を忘れるまいと、今書き留めている次第である。
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