私は三姉妹の真ん中だ。
2歳上の姉と、同い年の妹がいる。
私と妹は双子。二卵性双生児だ。
私が生まれた13分後、妹が生まれた。
年の近い姉と同い年の妹と一緒に育って、とっても楽しかった。
というか、今も楽しい!
そんな姉妹のお話、双子のお話をちょっと書こうかなと思う。
大きめの双子が誕生、3姉妹に
私たち双子が生まれる時、母は普通分娩で産んだ。
今、助産師の友達や知り合いにそれを言うと、「帝王切開じゃなくて!?」と驚かれる。
今は双子は帝王切開が多いのかしら。
私はプロじゃないからよく分からないけど、私は頭から出たけど妹は逆子だったらしいから、結構すごいことなのかもしれない。
妹から出そうなら帝王切開だったと母は言っている。
私から出て産道を広げておいたから、普通分娩でも大丈夫だったらしい。
「よかったねー!私が先に産まれてくれて!」なんて言ったこともあるけど、
「いや、あんたが妹を蹴り転がして出てきたせいで妹が逆子になったんちゃう!?」と返されたりもした。
二卵性やのに、蹴れるのか!?とも思うけど、まあ、結果オーライと言うことで・・・。
私が3000グラム、妹が3100グラムで生まれた。
これも周囲をびっくりさせる。
「え、お母さん、6キロ分の赤ちゃんと羊水お腹に入れてたん?」と。
私も自身が妊婦となった今、その大変さを実感する。
1人入れてるだけでも臓器の圧迫感を感じるのに、2人って・・・。
双子だから、生まれてみたら小さいかもしれないと、保育器を準備してお産が始まったそうだが、産まれてみると2人とも3000グラムオーバー。
でも用意しちゃったから一応保育器には入れたらしい。すぐ出たけど。
勿体無いの精神ってやつなんかな。
当時2歳足らずの姉は、産まれたての双子の妹と母の病院へお見舞いにくるも、面会を拒んだらしい。
幼心に、今まで家族全員自分のことだけに夢中だったのが、2人もライバルが増えると感じ取ったのだろう。
「覚えてないけど、その時の自分の気持ちを考えると涙が出るわー。。。」と、後に姉は語る。
そんなこんなで3人姉妹の完成!
赤ちゃん時代、双子の子育ては・・・
双子は、決定的な違いを見つけるまで、どっちがどっちか分からなくならないように足にタグみたいなのを巻かれる。
我が家の場合は、妹の頭につむじが2つあるのが発見され、私のつむじを確認したら1つ。
その違いを見つけて、タグは外された。
双子と2歳の姉の育児なんて、それは凄まじく大変だっただろうと母に尋ねるけど、
「うーん、大変やったと思うでー。忘れたけど」みたいな返事が多い。
人って、忘れるんだなあ・・・。
ただ、双子は夜必ず交代で起きて泣き散らかしたらしく、1人で夜の双子の面倒をみると一睡もできなかったらしい。
だから、当時同居していた母の母、祖母が、夜は双子の片一方の面倒をみてくれていたらしい。
ハイハイする頃には、勝手に双子2人で追いかけっこをしてご機嫌に遊んだりしてたから楽だったというエピソードもある。
私は1人の育児でもなんやかんやと心配してしまうけど、どうにかなるもんなんかなー。と思う。
物心ついた頃、幼稚園に入園した。
姉も通っている幼稚園。
入園して初登園の日、私は母と離れるのが心細くて号泣した。
母と引き剥がされるようにして幼稚園になんとか入ったのはいいものの、脱走した。
教室から上履きのまま脱走して、園庭で捕獲された。
この時のことは今でもぼんやり覚えている。確か、絶望的な気持ちだった。
初日に脱走を試みる園児なんて毎年居たんだろう。慣れた感じで捕獲された。
ちなみに、妹は全く泣かなかったらしい。
私は妹が泣いてたかどうかなんて覚えていない。
その後、2週間ほどは、私は毎日泣いたらしい。
我ながらしつこいやつだ。意地になってたのかも。
2週間くらい経って、やっと私が泣かなくなった頃、妹が登園時に泣くようになったらしい。
なぜか順番に泣く双子。
双子の性格は似てそうで、ちょっと違う
その後は、幼稚園では双子というだけで結構チヤホヤされた。
ゴミ袋でドレスを作ったから、双子ちゃんに着せてみたいという先生にドレスを着せてもらったり。
バスのお迎えの時に先生が母を騙せるかチャレンジを持ちかけてきて、
名札や持ち物を入れ替えて私が妹のふりをしてみたり(一度も母を騙せたことはない)。
二卵性双生児の割には似ている双子は、小さい頃の写真を見返すと、もはやどっちがどっちか分からないものが結構ある。
私が青っぽい服、妹が赤っぽい服を着せられることが多くて、それでかろうじて見分けの予想がつく写真もある。
でも、もう本人も家族も永遠に正解が分からない写真もある。
それでも、やっぱり実物が入れ替わると、母から見たら全然違うらしく、騙せたことはない。
双子の性格は、似ているような違うような。
双子で同い年なのに、なんとなく私の方がしっかりしている風でお姉ちゃんって感じだった。
妹はポヤーっとしてる感じに見せかけて、頑固なところは頑固。
幼稚園の年中さんの時のお雛祭り発表会、私と妹は合奏の時にみんなが鍵盤ハーモニカを吹くなかでクラスで1人だけキーボードを担当する役目に選ばれた。
一応エレクトーンを習わせてもらっていたから選ばれた。
合奏とは別にクラスの劇もあった。
私は劇では主役ではなく無難に『妖精』役に立候補した。そういう性格だった。
一方妹は、堂々と主役のお姫様に立候補、他の女の子たちをジャンケンで負かせ、主役を勝ち取った(主役は複数人いたけど、それでも立候補者の方が多かった)。
「妹ちゃんは合奏でキーボードだから、劇の主役は譲ってあげたら?」と先生に言われたらしいけど、「嫌!」と答えて譲らなかった。
小さい時からこうと決めたら譲らない。
そんな頑固さというか、意志の強さがあるのが妹だった。
普段はボーッとしているように見えてたのに。
妹のそんな性格が引き起こした『大学受験、滑り止め私立をどこにするか事件』というネタもあるけど、それは長くなるから今度書こうかなと思う。
あとは、姉の『今でも根に持つランドセル事件』なんかもあるけど。
それもこれも、また次の機会にかけたら書く。
コメント